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ネブカルネザルが夢で見た像(1)


今回からダニエル書を通して、後に起きる事柄を神様がいかに具体的に示されているかを見ていきたいと思います。
 

ダニエル書2章にはネブカデネザルに現わされた夢をダニエルが神様の啓示によって解き明かしたことが書かれています。2章32節から35節まで次のように書かれています。「その像は、頭は純金、胸と両腕とは銀、腹とももとは青銅、すねは鉄、足は一部が鉄、一部が粘土でした。あなたが見ておられるうちに、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と粘土の足を打ち、これを打ち砕きました。そのとき、鉄も粘土も青銅も銀も金もみな共に砕けて、夏の麦打ち場のもみがらのようになり、風がそれを吹き払って、あとかたもなくなりました。そして、その像を打った石は大きな山となって全土に満ちました。」

これはバビロニア帝国から始まってその後に起こる帝国のことが示されています。

ネブカデネザルが夢で見た像の頭はバビロンのことですが、純金と書かれています。実際、バビロンの国家神マルドゥクは金の神と呼ばれており、またバビロンでは建物に豊富な金が使われていました。

次に起こる国は胸と両腕となっています。2つの腕が胸と一体となって一つになっているので、2つの国が一つになることを示しています。実際BC550年にメディアとペルシャが連合国となり、このメド・ペルシャがバビロンをBC539年に滅ぼしました。当時の銀はお金を意味しており、まさにメド・ペルシャは経済を基盤とした国でした。

3番目の国は腹とももと表現されています。これは一つだったところから2つに分かれることを現わしています。メド・ペルシャをBC331年に滅ぼしたギリシャ帝国はアレクサンダー大王が一気に勢力を広げましたが、若くして死んだ後分裂して2つの国が歴史上残りました。そしてこの国は青銅と書かれていますが、実際ギリシャ帝国は青銅を戦いのために多用しました。

4番目の国はすねと書かれています。人間のすねは2つありますが、これは2つの地域にまたがって国を建て上げることを現わしています。実際ギリシャ帝国をBC146年に滅ぼしたローマ帝国は西から東にまたがって巨大な帝国を形成しました。また、鉄と書かれていますが、まさにローマ帝国は戦闘の武器に鉄を多用しました。そして、鉄は金、銀、青銅よりも強く、それまでの帝国より強力になりました。

最後の鉄と粘土の足に関しては重要な意味合いがあるので次回に見ていきたいと思います。 つづく



2008年9月

主の十字架クリスチャンセンター町田教会

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