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ネブカルネザルが夢で見た像(2)


前回、ダニエル書2章に書かれているネブカデネザルに現わされた像の夢に関して説明しました。頭から始まって次々と起こる帝国、頭がバビロニア帝国、胸と両腕はメド・ペルシャ帝国、腹とももはギリシャ帝国、そしてすねはローマ帝国でした。

今回は足の部分を見ていきたいと思います。ダニエル書2章33節に足は一部が鉄、一部が粘土と書かれています。鉄はローマ帝国を示していましたが、ここに出てくる足の部分は最終段階のローマ帝国を現わしています。鉄に粘土が混じっている意味合いは、いくつかの国が一緒になっていることを示しています。しかし、鉄と粘土が完全に混ざらないように、この帝国はそれぞれ特徴ある国からできていることがわかります。また、この像は人間の像として描かれており、人間の足には10本の指があるので、10の国が連合体となった帝国を意味しています。

ローマ帝国はAD476年に滅びましたが、10カ国が連合した帝国は歴史上まだ現われていません。すなわちこれはこれから後に現われる第2のローマ帝国(復興ローマ帝国)を意味していることになります。
ダニエル書2章34節35節に「あなたが見ておられるうちに、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と粘土の足を打ち、これを打ち砕きました。そのとき、鉄も粘土も青銅も銀も金もみな共に砕けて、夏の麦打ち場のもみがらのようになり、風がそれを吹き払って、あとかたもなくなりました。そして、その像を打った石は大きな山となって全土に満ちました。」と書かれています。

ここに一つの石が出てきます。石は聖書の中でイエス・キリストのことを意味しています。この聖書個所は、復興ローマ帝国が存在している時にイエス・キリストが人の手ではなく神の手によって来てこれを滅ぼすことを意味し、このときにバビロニア帝国を始めとする人間の作り上げた帝国、支配が完全に無くなることを意味しています。バビロニアではこの地を大きな山としてとらえていました。したがって、「その像を打った石は大きな山となって全土に満ちました。」という意味は、人間の支配を終わらせたイエス・キリストがこの地に来て(再臨)支配され、神の御国を建設するということを示しています。これは永遠につづく御国です。

このように、ダニエル書の預言を通して、イエス・キリストの再臨前に復興ローマ帝国が建てられることが書かれていますが、現在のEUの動きはまさに復興ローマ帝国に向かって進んでいると言えます。


September, 2008

主の十字架クリスチャンセンター町田教会

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