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ダニエルが見た夢(3)


ダニエル書7章に書かれている、ダニエルに示された夢に関して書いてきましたが、今回は復興ローマ帝国に現われる一人の強力なリーダーについて見て行きたいと思います。
 

「十本の角は、この国から立つ十人の王。彼らのあとに、もうひとりの王が立つ。彼は先の者たちと異なり、三人の王を打ち倒す。」(ダニエル書7章24節)前回この箇所に書かれている「もうひとりの王」が反キリストであると書きました。

続くダニエル書7章25節には「彼は、いと高き方に逆らうことばを吐き、いと高き方の聖徒たちを滅ぼし尽くそうとする。彼は時と法則を変えようとし、聖徒たちは、ひと時とふた時と半時の間、彼の手にゆだねられる。」と書かれています。この彼とは反キリストのことです。この25節には反キリストの特徴が三つ書かれています。

一つ目は、いと高き方に逆らうことばを吐くということです。ダニエル書11章36節には「この王は、思いのままにふるまい、すべての神よりも自分を高め、大いなるものとし、神の神に向かってあきれ果てるようなことを語り、憤りが終わるまで栄える。」と書かれています。また、黙示録13章5−6節には「この獣は、傲慢なことを言い、けがしごとを言う口を与えられ、四十二か月間活動する権威を与えられた。そこで、彼はその口を開いて、神に対するけがしごとを言い始めた。すなわち、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちをののしった。」と書かれています。これらは反キリストに関して書かれているところです。反キリストは神を冒涜し、自分を神と同等として傲慢なことを語り、人々が自分を拝むようにするのです。

二つ目は、いと高き方の聖徒たちを滅ぼし尽くそうとする、とあるように、神を信じる者たちを迫害して殺そうとするのです。黙示録13章7節にも「彼はまた聖徒たちに戦いをいどんで打ち勝つことが許され、また、あらゆる部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。」と書かれており、反キリストはクリスチャンを迫害し、殺すようになるのです。

三つ目は時と法則を変えようとすると書かれています。時(時間、季節、人間の寿命等)を支配しているのは天地創造の神です。自然法則と言われるものもすべて天地創造の神によって定められています。これら神の支配している時と法則を自分の力によって変えようとするほどに、反キリストは傲慢になり、地上において力を持つ存在になるということです。

私たちは反キリストの特徴を覚えつつ、復興ローマ帝国となるヨーロッパの動きを見ておく必要があります。



2008年9月

主の十字架クリスチャンセンター町田教会

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